「FX会社のアプリにフィボナッチ・リトレースメントとか、フィボナッチファンとかいろいろ書いてあるけど、フィボナッチが分からない…」
「フィボナッチ・リトレースメントを使ってみたいんだけど、使用用途が分からない…」
このような悩みをお持ちじゃないでしょうか?
どこのFX会社の提供している取引ツールには、入っているフィボナッチ○○ですが、FXで一番使われているフィボナッチは、リトレースメントです。
その証拠に、あなたのアプリを開いて、テクニカル分析をみてください。
フィボナッチリトレースメントが一番手前にあるか、フィボナッチリトレースメントだけなのではないでしょうか?
私のメインで使っている、アプリも同じ状況です。
今回は、FXで一番意識されているフィボナッチリトレースメントについて解説しています。
今回の記事を読むことで、
- フィボナッチ比率の意味
- フィボナッチ・リトレースメントの使い方
- フィボナッチ・リトレースメントの活用方法
このようなことを理解し、トレードを有利にできます。
今回の記事では、フィボナッチ・リトレースメントの基本的な使い方を解説しています。
実際にフィボナッチ・リトレースメントを使ったトレード手法については、下記リンクを参考にしてください。
目次
フィボナッチ・リトレースメントとは?
フィボナッチ・リトレースメントを解説する上で、「フィボナッチ」と「リトレースメント」を別々に解説する必要があります。
さらにFXでは、フィボナッチ比率と言うものを使っていますが、フィボナッチ比率を理解するためには、フィボナッチ数列をわかっている必要があります。
そのため、ここでは下記について解説します。
- フィボナッチ数列とは?
- フィボナッチ比率とは?
- リトレースメントとは?
フィボナッチ数列とは?
フォボナッチ数列とは、「1、1」から始まり隣り合わせの数字を足していくと、綺麗な渦巻を作ります。
1+1=2
1+2=3
2+3=5
3+5=8
5+8=13
この値を使い正方形を作ります。
図に表すと下図のようになります。
これを繰り返していくことにより、綺麗なうずまきが作り出されます。
これが、フィボナッチ数列です。
フィボナッチ比率とは?
フィボナッチ比率とは、フィボナッチ数列を使い導き出した比率のことです。
フィボナッチ比率は、自然界でもみられ、ひまわりの種の配列やアンモナイトの模様などが挙げられます。
また、ピラミッドなどの建造物や、モナリザなどの芸術作品にも使われています。
フィボナッチ比率は、なぜか自然と見ていて、美しいと感じる比率です。
美しいと感じるものを、FXに活かそうとしているものが、フィボナッチ○○と名がついている、テクニカル分析です。
以上のことから、FXで使われている「フィボナッチ」は、上記の「数列」ではなく、「比率」が使われています。
特に重視される数値は、「61.8」で、61.8をブレイクした場合、トレンド転換になったと判断される傾向にあります。
リトレースメントとは?
FXでは、フィボナッチ・リトレースメントを使用しているトレーダーが多いです。
私がメインで使っている、アプリ3種で確認してみると下図のようになっています。
おそらくあなたが使用しているアプリも、どちらかの状態になっているのではないでしょうか?
このように一番使われている、テクニカル分析だと言えます。
リトレースメントは、「引き返す」や「後戻りする」ことを意味します。
つまり、フィボナッチリトレースメントは、フィボナッチ比率を使い、押し目買いや戻り売りの目安として使われています。
フィボナッチ・リトレースメント特徴
フィボナッチ・リトレースメントの特徴は、4つあります。
これを理解しておくことで、フィボナッチ・リトレースメントを有効的に使うことができるようになるでしょう。
- 特徴①:数値に意味がある
- 特徴②:時間軸は長い方が良い
- 特徴③:トレンドの調整局面で使用
- 特徴④:水平線の代わり
特徴①:数値に意味がある
上図の右側に数字が書いてあるのがお分かりかと思います。
フィボナッチリ・トレースメントを使うにあたり、この数字を意識しておく必要があります。
数値により、トレンドの強弱を把握できます。
下記の傾向を覚えておくと、トレードに活かせるでしょう。
0.236=非常に強いトレンドの可能性がある
0.382=強いトレンドの可能性が高い
0.5=レンジに相場に入る可能性がある
0.618=最後の砦。ブレイクした場合は、トレンド終了の可能性がある
0.786=起点まで戻る可能性が高い
このような認識で、使いましょう。
特徴②:時間軸は長い方が良い
フィボナッチ・リトレースメントは、長期足の方が意識されます。
長期足の方が見ている、トレーダーが多いためです。
- スキャルピング=短期〜長期の時間軸
- デイトレード=中期〜長期の時間軸
- スイングトレード=長期の時間軸
このように、長期の時間軸は、どのトレーダーでも見ています。
以上のことから、日足のフィボナッチ・リトレースメントを使うことで、高い精度で使用できます。
特徴③:トレンドの調整局面で使用
フィボナッチ・リトレースメントは、トレンドの調整局面で使用するテクニカル分析です。
相場は、どんなに強いトレンドが発生していたとしても、一方行に動き続けることはありません。
必ず、調整局面が発生します。
調整局面では、利益確定や、逆張りの新規参入トレーダーにより、トレンドと逆方向に動きます。
そこで、調整の終わるタイミングを見極めるために、フィボナッチ・リトレースメントは使います。
特徴④:水平線の代わり
フィボナッチ・リトレースメントは、水平線の代わりに使用しているトレーダーもいます。
フィボナッチ・リトレースメントは調整の反発を調べる上で、優秀なレジスタンス、サポートラインとして機能するします。
チャート画面が、さまざまな線でいっぱいになってしまう場合は、水平線の代わりに使うことも1つの選択肢になります。
フィボナッチ・リトレースメント弱点
フィボナッチ・リトレースメントは、引き方も簡単で、誰でもあまり遜色なく引けることができます。
そのため、下記3点の弱点を覚えるだけで有効的に使えるでしょう。
- 弱点①:逆張り手法
- 弱点②:レンジ相場では機能しない
- 弱点③:あくまでも目安
弱点①:逆張り手法
フィボナッチ・リトレースメントは、局所的な逆張りに使用します。
逆張りに使用する=トレンドに逆らうことです。
強いトレンドが発生している場合、フィボナッチ・リトレースメントをブレイクする可能性が大いにあります。
そこで、確実に反発を確認してから、エントリーすることが重要です。
反発の確認をするためのテクニカル分析を組み合わせることで、精度の高いエントリーができるようになるでしょう。
弱点②:レンジ相場では機能しない
フィボナッチ・リトレースメントは、レンジ相場では機能しにくいテクニカル分析です。
トレンドが落ち着いた後の調整局面で使うものですので、レンジ相場は別のテクニカル分析に任せましょう。
弱点③:あくまでも目安
フィボナッチ比率を使用している、フィボナッチ・リトレースメントは、人間の心理を利用したテクニカル分析です。
フィボナッチ比率は、「何故か」人間が心地良いと感じる比率のため、過信してはいけません。
しかし、機能する時があることも事実です。
他のテクニカル分析と、組み合わせて本当に機能しているかを確認してから、ポジション管理をするようにしましょう。
フィボナッチ・リトレースメント引き方
フィボナッチ・リトレースメントは、誰でも簡単に引くことができます。
人により、誤差が生じにくいテクニカル分析ですので、引き方をしっかり覚えておきましょう。
- 引き方①:上昇トレンド
- 引き方②:トレンドが発生した後に引く
- 引き方③:ヒゲも入れる?
引き方①:上昇トレンド
フィボナッチ・リトレースメントの引き方は、非常にシンプルです。
①トレンドの起点から引き始める
②トレンドの終点で引き終える
③0.236もしくは0.382が上にきていることを確認
以上で終了です。
下降トレンドの場合は、上昇トレンドの逆と考えてください。
※使用しているアプリやツールにより若干の違いがあります。
※①0.236から始まるものと、0.328から始まるものがあります。
※②最初に終点から引き始め、起点で終わるものもあります。
引き方②:トレンドが発生した後に引く
フィボナッチ・リトレースメントは、調整局面で使うテクニカル分析です。
トレンドが、反転した時に機能するものです。
フィボナッチ・リトレースメントを引いた後に、調整もなく継続した場合は、その後トレンドが調整局面を迎えてから引き直しましょう。
引き方③:ヒゲも入れる?
フィボナッチ・リトレースメントの場合、ヒゲはどちらでも良いです。
フィボナッチ比率を使用しているため、ヒゲを入れても入れなくても、誤差の範囲くらいしか、ラインは変わりません。
強いて言えば、過去のチャートを見てみて、反発点の多い方を選べば間違い無いです。
過去に反応しているラインと言うことは、今後でも反応する可能性が高いです。
フィボナッチ・リトレースメント活用方法
フィボナッチ・リトレースメントを活用することにより、精度の高いポジション管理ができます。
活用方法は難しいものでは無いですので、トレードに活かせるようにしておいてください。
- 活用方法①:トレンドの強弱を確認
- 活用方法②:押し目買い・戻り売りの基準
- 活用方法③:レジスタンス・サポートライン
活用方法①:トレンドの強弱を確認
フィボナッチ・リトレースメントは、反発する数値によって、トレンドの強さを視覚化できます。
上図は、0.382で反発した時の推移です。
0.382で反発した時は、強いトレンドが継続される可能性が高いため、強気のエントリーができます。
上図の後、フィボナッチ・リトレースメントを更新しました。
更新したものが、下図です。
反発の力が弱く、レンジになっていることが分かります。
このように、反発したところを基準にトレンドの強さを、把握が可能です。
下記の傾向は覚えておきましょう。
0.236=非常に強いトレンドの可能性がある
0.382=強いトレンドの可能性が高い
0.5=レンジに相場に入る可能性あり
0.618=最後の砦。ブレイクした場合は、トレンド終了の可能性がある
0.786=起点まで戻る可能性が高い
活用方法②:押し目買い・戻り売りの基準
フィボナッチ・リトレースメントは、トレンドの調整局面で使用するツールです。
フィボナッチのライン付近で、反発が多いため、押し目買いや戻り売りのエントリーポイントとして、活用ができます。
フィボナッチラインに、タッチしてエントリーするのではなく、他のテクニカル分析を活用し、反発が確認できてから入ると、精度の高いエントリーポイントを得られるでしょう。
活用方法③:レジスタンス・サポートライン
フィボナッチ・リトレースメントのラインは、レジスタンスやサポートラインとして使うことができます。
調整局面で0.618で反発した後、0.236でレジスタンス化していることが確認できます。
このように、フィボナッチラインは、レジスタンスラインやサポートラインになることがあります。
なお、反発が起こった場合、レンジ相場になる可能性が高くなるでしょう。
フィボナッチ・リトレースメントと相性の良いテクニカル分析
フィボナッチ・リトレースメントは、局所的に見ると逆張りの手法が必須です。
他の、テクニカル分析と一緒に使うことで、精度の高いトレードができます。
他のテクニカル分析も、覚えておいた方が良いでしょう。
おすすめFX会社
フィボナッチ・リトレースメントを使う上で、非常に相性が良いFX会社は、ヒロセ通商です。
FX会社が提供しているツールで、テクニカル分析をする際は、別の時間軸に変えてもテクニカル分析を引き継げるツールを使う方が効率がいいです。
大半のFX会社で出しているツールは、時間軸が変わると使えなくなるものが多いです。
しかし、ヒロセ通商の提供しているツールは、他の時間軸に変えても引き継ぐことができます。
あなたが現在使用している、FX会社のツールが、他の時間軸に変えた時引き継げないようであれば、ヒロセ通商を一つ作っておくと非常に便利です。
また、ヒロセ通商が提供しているツールの中で、WEB版があります。
WEB版は、分析能力が長けていて、フィボナッチを時間軸に合わせて勝手に引いてくれる機能を持っています。
フィボナッチの引き方に迷いがある方は使ってみてはいかがでしょうか?
私が実際に、ヒロセ通商を使ってみて感じた感想が知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
まとめ
今回は、フィボナッチ・リトレースメントについて解説しました。
フィボナッチを使いこなすと、精度の高いトレード戦略を考えることができます。
まだ、使ったことが無い方はぜひ使ってみてください。
本記事の要点
フィボナッチ・リトレースメント特徴
- 特徴①:数値に意味がある
- 特徴②:時間軸は長い方が良い
- 特徴③:トレンドの調整局面で使用
- 特徴④:水平線の代わり
フィボナッチ・リトレースメント弱点
- 弱点①:逆張り手法
- 弱点②:レンジ相場では機能しない
- 弱点③:あくまでも目安
フィボナッチ・リトレースメント引き方
- 引き方①:上昇トレンド
- 引き方②:トレンドが発生した後に引く
- 引き方③:ヒゲも入れる?
フィボナッチ・リトレースメント活用方法
- 活用方法①:トレンドの強弱を確認
- 活用方法②:押し目買い・戻り売りの基準
- 活用方法③:レジスタンス・サポートライン
フィボナッチ・リトレースメントと相性の良いテクニカル分析
- 平均足
- 移動平均線
- トレンドライン
- RSI
おすすめFX会社
- ヒロセ通商